「関数」と「函数」の話

「関数」と「函数」の話 – …の話をしよう。遠隔操作事件のプロファイリングが酷すぎる。いくらなんでもそれはない

記事自体はどうでもいいんだけど↓の部分がTwitterで回ってきたので、ちょっと気になってコメント。

したがって、「関数」という言葉は2種類の意味がある。ひとつめは数学の関数である。説明不要であろう。ふたつめは、数学の素養のある技術者のプログラム作成を助けるために、各プログラミング言語が独自で用意した「数学の関数に似た何か」である。

はいダウト。
関数はfunctionの訳語であり、functionは、それ自体が「機能」を意味する英語。
まともな教養のあるプログラマなら、functionが当初「函数」と訳されて数学とともに日本に入って来て、それが略語になって「関数」になり、構造化プログラミングの導入とともに機能としてのfunctionが「関数」と誤訳されたまま入って来たことは常識。

はい、あなたもダウト。
微妙に間違ってるんだよねえ(苦笑

「関」を「函」の略字だと誤解してるのかな?
漢字とその意味としては「関」と「函」にはまったく関係はないです。
略字や旧漢字といった関係でもありません。
当用漢字が定められたときに「函」がリストから外れてしまったため、仕方なく同音の「関」の時が当てられて「関数」となりました。

当初functionが「函数」と訳されたのも間違いではありません。
むしろ洒落が効いた粋な訳です。
辞書で調べればすぐわかることですが「函」は「箱」の意です。
したがってプログラミングにおいてもfunctionを「函数」と訳すのは間違いではありません。

なぜ function = 「箱」なのかって?
そんな洒落のオチを説明するような無粋な真似はできないですな(笑

それにしても「はてな匿名ダイアリー」の質の悪さったら…(白目

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